吉田さんのTE27の話。

1995年10月、神戸では大きな地震のあった秋のこと。
(僕の家もつぶれてしまい大変でした。)
友人の吉田さんが富山で売りに出ているTE27レビンを見つけました。
吉田さんにとってレビンは昔乗っていた懐かしい特別な車!
なんと富山の売主は偶然にも僕の知り合い!!
・・・ということで一緒に富山までTE27を引き取りに行く事となったのです。


1995.10.21 朝7時、吉田さんの板金工場に集合。
吉田さん,松野さん,僕の3人でダイナの積車に乗り富山まで向かう事となりました。
2時過ぎに富山に到着。
3時にサカイさん(僕の知り合い)と待ち合わせ、TE27に会いに行きました。



TE27と初対面です。
レストアベースとしてはなかなかの程度。
ステップの錆もなくいい感じです。
価格も安く、神戸に連れて帰る事になりました。



今度は後ろからです。
エンブレム、センターコンソールは欠品。
バンパーは黒塗り。
さて何とかなるのでしょうか?



さぁ、積車に載せて神戸まで帰る準備。
帰りの道のりは近いか、遠いか?
日帰りの予定ですから12時までに
帰れればいいのですが・・・


帰りはなんと名神が通行止め!
北陸の敦賀から下道を通り、舞鶴道で
神戸まで帰ることに・・・
結局、到着は深夜1時頃でした。
みんなお疲れ様でした。
ちょっとですがレストアの記録です。
完成までは結構掛かりました。(あしかけ5年)
本格的に走れるようになったのは今年春くらいからかなぁ・・・(2000.5.3記)
このレビンは元色がゴールドという、
珍しい車なんです。
吉田さんに元色でレストアを提案しましたが、
吉田さんの思い入れのあるモスグリーンで
直す事となりました。
フロアも結構錆があり、丁寧に落としていきます。
エンジンを下ろしフロント周りのレストアです。
クロスメンバーは錆の為交換です。
左サイドメンバーは事故のため曲がったまま。
他車のメンバーを加工し、補強の上 直しました。
サフェーサーを吹くと新車みたいになりました。
ここまでするのは結構大変!
でも出来上がりが楽しみになっていきました。
外回りの様子です。
ステップは以前交換していた様でそのまま
使用しました。
錆を落とし、塗装の準備に掛かっていきます。
もちろん色はモスグリーン。
窓ガラスも特注し、新品を入れる事になりました。

さて完成はどのようになったのでしょうか?
完成したTE27です。
深いグリーンの色もカッコ良く、
いい感じに仕上がりました。
向こうでジャキーがこっちを見ています。
シートが少しやれていた為
レカロが入っています。
助手席に乗せてもらいましたが
乗り心地も良かったです。
後ろから見たところです。
ホイールはワタナベ。
当時の走り屋風でいいですね。
吉田さんも仕事が忙しく、あまり乗っておられない様子です。
そうなんです。旧い車なんて心に余裕が有る時でないと楽しくないんですね。
僕はいつもそう感じています。